
親知らずの抜歯とは?
親知らず(智歯)とは、口の一番奥にある8番目の歯です。通常は上下左右に1本ずつあり、10代後半から生え始めます。ただし、全く生えない人や数本だけの人もいます。
親知らずはかならず抜く必要はありません。痛みや腫れがある場合や手前の歯にむし歯や骨の吸収など影響を与えたり、将来問題が起きそうな場合に抜歯を検討します。歯の生え方や口の状態をよく見て判断することが大切です。
当院では、状態に合わせてリスクやメリットデメリットをお伝えし、抜歯をする必要性の有無、必要な場合はそのタイミングなどをご相談させていただいております。
親知らずの生えかたの種類
親知らずの生え方は主に3つのパターンがあります。
きれいに生えている場合
まっすぐ生えていて他の歯と同じように噛めて、歯ブラシもしっかり届く場合は、特に問題がなければ抜く必要はないでしょう。
歯ぐきから少しだけ出ている場合
斜めや横向きに生えて一部だけ見えている状態は要注意です。この状態だと汚れがたまりやすく、むし歯や歯周病になりやすいです。また、体調が悪くなった時に腫れや痛みが出やすくなります。
歯ぐきの中に完全に埋まっている場合
歯ぐきの下に完全に埋まっていると、菌が入りにくいので炎症のリスクは低めです。症状がなければ、むやみに抜く必要はないでしょう。定期的に歯科医院でチェックしておくと安心です。
こんな方におすすめ
- 親知らずが痛んだり腫れたりする方
- 親知らずが斜めに生えていて歯みがきしづらい方
- 親知らずや近くの歯がむし歯になっている方
- 親知らずの周りが繰り返し腫れる方
- 親知らずの周りに問題が起きるのが不安な方
- 頬や舌を噛んでしまう方
- 若い方(年齢が上がると骨が固くなり、抜くのが難しくなります)
当院の親知らずの抜歯における特徴
痛みを最小限に抑えた優しい診療
椿本デンタルクリニックでは、痛みをできるだけ抑える工夫をしています。
表面麻酔で痛みを軽減:注射の前に表面麻酔を塗って、チクッとする痛みを減らします。
細い針とゆっくり注入する機械:極細の針と電動の注射器を使い、麻酔液をゆっくり入れることで痛みを抑えます。
3Dレントゲン(CT)による精密診断

当院では3次元のレントゲン(CT)で親知らずの状態を詳しく調べます。特に下の親知らずの場合、近くには神経が通っているので、その位置関係をしっかり確認することが大切です。CTで正確に把握することで安全に抜歯できます。
上下での抜歯の違いへの対応
上の親知らず:比較的簡単に抜けることが多く、治療時間は約5~15分、下よりも腫れは出にくく、痛みも1〜3日で落ち着くことが多いです。
下の親知らず:生え方によって難しさが変わります。横向きの場合は歯ぐきを切ったり骨を削ったりすることもあり、治療時間も長くなります。回復には約1週間かかることがあります。
丁寧なカウンセリングと説明
当院ではお話をよく聞くことを大切にしています。治療前に不安や疑問にお答えし、何をするのか、その後どうなるのかをわかりやすく説明します。自分では見えない口の中の治療は不安になりがちですが、一人ひとりの理解度に合わせて丁寧に説明します。
親知らずの抜歯が必要な理由
むし歯や歯周病予防のため
親知らずは口の奥にあるので歯ブラシが届きにくく、特に斜めに生えていると掃除が難しいです。汚れがたまるとむし歯や歯周病のリスクが高まり、隣の歯にまで影響することがあります。
痛みや腫れの原因となるため
親知らずの周りに菌が入ると炎症を起こし、痛みや腫れが出ます。特に一部だけ生えている親知らずは、歯と歯ぐきの間に食べ物がつまりやすく、繰り返し炎症を起こすことがあります。
若いうちの抜歯がおすすめ
30代までに抜くと良いでしょう。年齢が上がると骨が硬くなり、抜くのが難しくなります。また、若いほど傷の回復も早い傾向があります。
当院の親知らずの抜歯の流れ
初診・診断
まずお口の状態を詳しく調べ、レントゲンやCTで親知らずの位置や状態を確認します。腫れや痛みがある場合は、まず薬で炎症を抑えてから抜歯します。
治療計画の説明
検査結果をもとに、抜歯が必要かどうか、どのように抜くか、その後どうなるかをわかりやすく説明します。不安なことや分からないことは、どんなことでも遠慮なくお尋ねください。
抜歯の実施
親知らずの状態に合わせた方法で抜歯します。
普通に生えている場合:通常の抜歯と同じように行います。
斜めに生えている場合
- まず麻酔をします
- 必要に応じて歯ぐきを切ります
- 状況によっては骨や歯を少し削って分割します
- 歯を取り出します
- 抜歯したくぼみをきれいに掻き出します
- 必要に応じて縫い合わせます
術後の説明とケア
抜歯後の注意点を説明します。
当日の注意
- お風呂はシャワー程度にする
- 運動や飲酒、タバコは控える
- うがいは、回数を少なく、軽く行う
- ガーゼを噛んで出血を抑える
- 痛みと腫れ
- 痛みは当日と翌日が一番強く、痛み止めで和らぎます
- 腫れは1~2日後がピークで、約1週間で引いていきます
- 痛い時は我慢せず、処方された薬を飲んでください
- お口のケア
- 当日は抜いた部分を避けて他の歯は普通に磨く
- 翌日以降は抜いた部分を傷つけないよう注意しながら軽く清掃する
経過観察
約1週間後に再診し、治り具合を確認します。縫った場合は糸を抜きます。抜いた穴は2~3ヶ月かけて塞がりますが、治り方によっては隣の歯の周りに深いポケットが残ることもあるので、定期検診でチェックすることが大切です。
親知らずの抜歯は不安に思われる方も多いですが、椿本デンタルクリニックでは痛みや不安に配慮し、安心して治療を受けていただける環境を整えています。お口の違和感や痛みがある方は、早めにご相談ください。